スマートロックが取り付けられないドアにも取り付けを可能にするサムターンオフセットアダプター

サムターンの位置が壁に近すぎてQrio Lockが取りつけできない

知りあいの方からこんな相談をうけました
Qrio Lockというスマホでドアロックの施錠と開錠ができる装置があるのですが、うちのドアには取り付けられないんでなんとかできませんか?

Qrio Lockの仕組みとしてはサムターン(開錠と施錠をするツマミ部分)にかぶせて機械的にサムターンを回すというものなのですが、
今回のケースではサムターンの位置が壁側に近すぎてQrio Lockをかぶせる事ができない状態でした
現物を見てパッと思ったのは、歯車を介してサムターンを回すことはできないか?ということでした
さっそく3D CADで簡単なモデルを作って検証したところ、なんとかなりそうだったので実際の取り付け位置からサイズを導き出して Qrio Lock 本体に付ける歯車とサムターンに付ける歯車を設計しました

これが実際に取り付けた動画です

取り付け方法が少々複雑

動画をyoutubeにアップしたところ、作って欲しいという方からの問い合わせがいくつかありました
完全オーダーメイドのためパーツを設計するためにスマートロック本体とサムターンのサイズの正確な採寸が必要になります
制作したパーツの取り付け方法も少々複雑です
もう少し簡単に取り付けできるようにできないかなぁと思っていたのですが、ある時ふと閃いてさっそく3D CADで設計
試作を繰り返し新しいパーツが出来上がりました。
思い付きをすぐに形にできるのは3Dプリンターならではですね。

今度のはかぶせるだけの簡単設置

サムターンとスマートロック本体を繋ぐ歯車を一体型のパーツにまとめて、サムターンにかぶせるだけで設置できるようにしました
サムターンの横に別のサムターンを付ける感じです
名前をつけるとしたら「サムターンオフセットアダプター」とか?
スマートロックのメーカーはいくつかありますが、基本的にサムターンにかぶせて使うものなのでQrioLock、Switchbot、セサミなど、どのメーカーのスマートロックにもそのまま対応できるようになりました。

スマートロックオフセットアダプターの専用ページを作りました
お問い合わせもこちらからお願いします


オススメのスマートロック

これからスマートロックの購入を検討されている方にオススメなのがSwitchBot スマートロック
私も使っていますが指紋認証パッドとの組み合わせが最高に便利!
スマートロックを設置した方が時々失敗してしまうのがオートロックによる締め出し
ゴミ出しなどでスマホを持たずにうっかり外に出てオートロックがかかってしまうと完全にアウト!
便利なスマートロックの問題点の一つなんですね
しかし指紋認証パッドがあればスマホが無くても指紋認証や数字ボタンでロックを開錠することができます
SwitchBotの製品はスマートロックと指紋認証パッドのセットでも2万円以下!
締め出しをくらって鍵屋さんを呼ぶと24,000円くらいかかるそうなので、それよりも安く便利さと安心を手に入れることができますよ


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3Dプリンターで50周年記念プレートを作成しました

有限会社 ナカムラ広芸社様の50周年記念プレートを制作させていただきした。
金属調の3Dプリントでチャンネル文字を作り、表面にはレーザーカットしたアクリル切り文字にインクジェットプリントを貼り付けたものをはめ込んでいます。
anniversaryの文字とマークはアクリル切り文字です。

50周年記念プレート
50周年記念プレート2
50の立ち上がり部分は金属に見えますが3Dプリント用の樹脂です

有限会社 ナカムラ広芸社様のホームページはこちら
https://www.doya-kanbanya.com/

3Dプリントはじめました

3Dプリントはじめました

コロナ禍もまだまだ先が見えませんが、そんなコロナ禍真っ只中の2020年6月に3Dプリンターを導入しました。
以前から興味はあったものの、なんとなく敷居が高く感じて遠目に見てた感じだったんですがこの頃世間は自粛ムードで仕事も暇だったのもあって 思い切って購入を決めました。

3Dプリンターで造形するには3Dのデータを作成する必要があるのですが、20年くらい前に一時期3Dソフトにハマった時期があって基本的なことはできたので3Dプリンターを購入してから実際に出力するまでにはそんなに時間はかかりませんでした。
とりえあえず身近で使える道具みたいなのをいろいろ作りましたが、本業であるサイン制作でも3Dプリンターを活用していこうというわけでチャンネル文字みたいなものを作ってみました。
チャンネル文字というのは箱文字とも言われる、厚みのある文字のことです。
アクリル切文字やカルプ切り文字のように中身の詰まったものではなく、中が空洞で照明を入れたりすることもできます。
昔はネオン、今はLEDを入れたものが主流ですね。

すべて金属のものや、文字の立ち上がり(厚みの部分)を金属で作って表面にアクリルをはめ込んだもの、すべて樹脂製のものいろいろありますが、3Dプリンターを使うと他の方法では作るのに手間がかかりそうな文字サイズが5センチくらいの小さなチャンネル文字も作ることができます。
屋外の耐久性はあまりないので主に屋内での使用になりますが、アクリル切文字などと組み合わせても面白いものができますね。

3Dプリントチャンネル立ち上がり
3Dチャンネル文字表面
3Dチャンネル文字裏面
3Dチャンネル文字マーキーライト
3Dチャンネル文字取り付け
光造形3Dプリンターで作った文字
3Dチャンネル文字試作